2010年09月16日 11:46
9月補正予算は繰越金の確定や地方交付税の確定
各保健事業費の清算など金額が高額の補正となります。
新規の事業として、今回の補正で特に目立ったのが
職員の格差是正に対する補正で、各部署にわたり
格差是正が行われました。
「新聞発表後に多くの市民から、この不景気な時に
職員の給与を上げるなんて何事だ!」
「なぜ、この時期なのか?」
と、職員の格差是正に対してかなり厳しい意見が寄せられて
いる事を予算委員会の中で指摘しました。
そもそも、格差是正はなぜ起きたのか?
平成16年の合併時に5町村では、初任給がまちまちで
あり、その後の昇格昇給もバラバラだった。
そこで、合併協議会等でも協議を重ねてきたが現在まで
見直しを進めてきたが全職員の格差是正を行うことが
出来なかった。
今回は、職員組合との同意を得て5級以下の職員の給与
を全職員対象に見直しをおこないます。
公務員は1年間で4号昇給してい年数を重ねていくと
1級から5級まで到達するように成っています。
高校卒は1級5号からスタートし、翌1月(9か月勤務)
1級8号(9か月なので3号昇給)その後は毎年1月に
4号昇給していきます。
このようなルールの中で規準の級と号を計算し、いままでの
経験年数による本来の到達すべき級と号の格差を今回は是正し
本来の給与の額を定める為に給与格差是正を行います。
給与格差是正を行う別の理由としては、地方公務員法の規定
にもあり、前の一般質問で私も取上げましたが、勤務評定と
資格試験制度の導入が行い易くなって来ました。
今までは格差があるとの理由で、職員組合との交渉ができて
いなかった経緯を考えると、今後は徹底した勤務評定と資格
試験制度の導入を急ぐべきです。
只今、下呂市が抱えている裁判をはじめとする問題も、職員
の自浄作用が働けばここまで、問題を大きくする事無く
スムーズな市政運営が行われたかもしれません。
その様な事を考えても一刻も早く格差を無くし、今後は
勤務評定資格試験制度を導入し、
今まで以上に精鋭部隊として下呂市
職員として市政運営を行っていくよう要望を行ってまいります。
それ以外では、本来では下呂市が雇用対策として行うべき
雇用計画や啓蒙活動を、民間の有志により各省庁の
補助事業として事業採択され、
現在まで企業展や就職ガイダンス各種セミナーや
パソコン研修等を行ってきたのが、H20年10月に設立しました
「下呂市地域雇用創造協議会」です。
H20年8月よりコンサルタントを伴い様々な企画提案を下呂市に
頂きその後、事業が採択されるも国の補助制度の中からは
今回はコンサルタント料は委託事業外として外されてしまいました。
その後、何度も職員がコンサルタント会社との交渉を重ねて来ました。
下呂市雇用創造協議会の行った全ての事業は様々な
補助事業から行われていて、全てがこのコンサルタント会社の
提案では無い事、
しかしながら知的所有権については金額の算定がなかなか困難で、
職員が2年間に渡り交渉を続けて来ましたが、先方が弁護士と
相談し法的措置による対応の申し出がありました。
そこで、下呂市でも顧問弁護士と相談を重ねて参りましたが、
知的所有権の金額の算定等、専門的な分野なので顧問料とは別に
弁護士に依頼する為の費用が補正予算として組まれました。
私は、2年間の長きにわたり職員がこの事に対応してきた点、
さらに本来で有れば、下呂市の雇用計画(産業計画)を整備し、
各種セミナーなどを通して、下呂で働く環境作りを行うのを
「下呂市雇用創造協議会」が
行った事などを考えると、今回の弁護士の相談費用は必要と考え
賛成しました。
最初の契約時の事など委員からも質問が有りましたが、
下呂市の落ち度より
コンサルタントの知的所有権の根拠を明確に第3者(法律家)により
確定し、この問題の1日でも早い解決を望みたい。
更には、下呂市雇用創造協議会にはもっとたくさんの雇用が
生まれるように今後の活動に期待し、雇用創造協議会が行ってきた
事業は、今後は下呂市商工課で積極的に経験を活かして進めて
頂きたいと思います。
予算委員会では議員21名中、議長は委員では無いので
委員長1名委員19名で審査します。
(委員長は採決には加わらない)
審査の結果、賛成10名で可決しました。