障がい者の働く現場と食でまちづくり

今井まさよし

2010年10月29日 18:44


障がい者の就労について一般質問でも何度も取り上げてきました。そのような事も有り、今回の視察先には社会福祉法人C・ネットふくいあわら事業所と農業生産法人シーネット坂井へ決めて行って来ました。


 障がい者の就労体験として農業体験を行う事は下呂市内の施設でも行っているが、こちらの農業法人は完全に規模が違う!

生産から販売まで全てをシーネット坂井で完結できるシステム作りを行っていました。

 生産者が農協に納品すると手数料が発生したり、規格外の商品は取り扱いが出来ない状態でのロスが発生する。

 そこで、自らが飲食店へセールスに行き、直接野菜を販売し、段ボール等のコストを考えコンテナーの通い箱に替えるなど、障がい者を作業員としての業務委託をしているが、農業法人としてはかなり徹底したコスト意識と販売意識で行われていました。



概要
資本金 500万円
役員・構成員6名(内、農地所有者3名)
経営面積 3,389a  畑433a  柿97a
社員 5名
業務委託(福祉事業所) 通年契約  8名
            随時契約 延べ500名
                   支援者2名
     年間総売り上げ 77,000,000円

  障がい者の就労を考える上で、今回の研修を通じ感じたのが、障害者の就労は内職では無く、経済活動を行う上で重要なポストとして働く環境づくりが必要だと感じました。長年の実績と経験で様々な事業展開を行っているC・ネットふくいを見習いながら、下呂市の障がい者福祉を考えていきたい。

社会福祉法人Cネットふくい
 http://www.c-net.or.jp/index.asp
   農業法人シーネット坂井
   http://www.cnet-sakai.jp/
 農業の他にも軍手製造・カーテンの上の部分空缶回収などの事業展開をされています。



「目標無き所に成果無し」と本格的な工場の様な具体的な目標数字が書かれて有りました。



軍手製造工場


 
 空缶回収工場

 
 分別も手作業・・

2日目は

食育が盛んな小浜市へ行って来ました。


市のHPでは
小浜市 心やすらぐ美食の郷 御食国若狭おばま(みけつくに)

と有るように、小浜市は食のまちづくり課を設置するほど、食育を通じたまちづくりが盛んな所です。


御食国若狭おばま食文化館にて説明を受けましたが、
     http://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/
  会場では、ちょうどキッズクッキング教室が行われていて、


保育園児が自ら包丁で野菜を切り、フライパンで調理を行っていました。保護者の方は後方でただ見るだけで、声をかけないお喋りをしないとの約束ごとを守り見守っていました。


 後で聞きましたが、料理をした食べ物はその場で保護者の方と一緒に食べる、共食(きょうしょく)と言って孤食を行わない事も教えているそうです。

 子供たちを通じ、とかく簡単な料理・手抜き料理をしてしまいがちな現在社会の大人たちを替える事がこの研修に盛り込まれているとの事でした。

 学校生活で行われている給食だけで食育を語るのでは無く、食の文化や食の持つ意味を市民がお互いに協力しあいながら、健康作りの食文化を行っている市政には大変興味深い物を感じました。





研修を終えて、隣には市営「濱の四季」

    http://www1.city.obama.fukui.jp/obm/mermaid/hamanoshiki/index.html

平日にも関わらず、予約をしないと入れないにぎわいでした。



 お勧めはこのランチ(*^^)v


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