マイスターを育むのがいいじゃないか!
BEGIN 桑田圭祐さん つんくさん ポールマッカートニーさんなど国内外の著名なアーティストが愛用されるヤイリギターの工場見学に岐阜☆青年市町村議員ネットワーク研修会で行って来ました。
ヤイリギターの詳しい説明はHP
http://www.yairi.co.jp/home.html
昔ながらの建物で、古き良き時代がそのまま残されているような工場では、多くの職人さん達の手で1本1本ていねいに作られていく素晴らしさを、とてもお話が面白い成瀬さんのご案内で見て回りました。
最低でも3年から5年もの長い年月をかけて自然乾燥を行う事で、ギターにしてからの木のくるいが起こらないそうです。このような自然乾燥を行っている場所が他にも可児市内に有るそうです。
社員食堂を兼ねている資料館には数多くの名品が・・・
趣のある食堂兼資料館からの眺望
そしてコンサートも出来るスタジオ
そして350万円のギターも展示
続いて工場見学
マスタークラフトマンの小池さん
彼の元には多くのアーティストより直々に注文が入るそうです。
マスタークラフトマンの丹羽さん
ギターの修理を担当されています。
まさに職人の相方
塗装前のギターのボディは湿度を嫌う為に定温倉庫にて保管
保管中も音楽を聞かせ、素晴らしい音色をギターに刻ませる
ネックの削り出しも刃物でのこだわり
全身を使ってのバフ磨き
工場見学の最後には職員さんによるミニコンサート
※写真はリハーサル中
コンサート終了後には矢入一男社長による講演
社長のお話では、機械化で大量生産を行うのでは無く、出来る限りの手作りにこだわった結果が今に有る。
そして従業員さんも職人として約30名で1日の生産本数も25本とこだわり、更には近年入手が困難になってきた原材料を可能な限り(約20年分)買いつけをするなど、一見すると経営的にはかなり効率が悪い事を行っても、結果的には、職人さんも長い人で30年を超えるなど皆さん職場を離れる事が無い事や、ベテラン・中堅・若手のバランスもよく、何より世界中から「ヤイリのギター」と指名されて購入するお客様がいる事は、すなわち効率・経済優先では無い、本物を追及した結果の現れと話されました。
「5年10年20年経っても同じ服で黙々と同じ仕事が出来るそんなマイスターを育むのがいいじゃないか!」
何ともよいお話をお聞きする事が出来ました。